いとう眼科
茨城県守谷市
http://www.ito-ganka.com/
- 外来数=約140人(100人〜200人)/日
- カルテビューア運用開始=2008/4
- 「いとう眼科」は、開業10年が経過し、1日当たり患者数平均140人(100人〜200人)と、眼科でもトップクラスのクリニックである。
診療内容は日帰り白内障手術や糖尿病網膜症、眼底出血のレーザー治療、緑内障の診断治療と診察・診断処置、手術までをこなす。
また、患者層も子供から中高生、サラリーマン、老人と幅広い。この10年間、地域密着型の眼科クリニックとして地域住民に支持されてきた。さらに、大学から代診の先生が当番で来られるなど、病診連携も積極的に行っている。
いとう眼科の伊藤院長はカルテ庫が限界に達していることに頭を悩ませており、このままではカルテ庫を増設するかクリニックそのものを移転しなければならないと考えていた。「今あるカルテを何とかしたい」それがカルテビューアシステム「iカルテ」(以下、iカルテ)検討のきっかけであった。そこで、眼科器機の総合商社であるリィツメディカルに相談したところ、「iカルテ」を紹介していただく。「iカルテ」導入の検討に際して、要望事項は、「紙カルテをデジタル化し、カルテ庫をなくしたい」「画像ファイリングシステムとの完全連携」「今の運用を変えずに楽できる」などだった。
デモンストレーションから見積提示、導入決定までわずか1ヶ月というあっという間の決断だった。「iカルテ」は運用イメージが湧きさえすれば、すぐに意思決定できるシステムである。導入について、「これ以上カルテは増えないので、カルテを捨てなくて済むこと」「iカルテであれば、現在の運用とほとんど変わらないので楽ができること」これが決め手だったと伊藤院長はいう。
当初、過去カルテはスキャンする予定はなく、診察当日のカルテのデジタル化のみにシステムの範囲を限定していた。しかし、実際に運用してみると、過去カルテもスキャンできるイメージが湧いたとのことで、来院された患者のみ、過去のカルテもスキャンするアクティブカルテ制を取り入れている。
運用の流れは以下の通りだ。まず、患者が来院すると、2次元バーコードの印刷されたカルテ用紙を印刷し、カルテは実際の紙カルテの運用と同様に、検査室にて検査結果を貼付け、診察室にて医師が検査結果を見ながら、問診・診断・処置(手術)などを行い、カルテに記入㈬診察終了後、カルテに書かれたオーダ内容を見ながらレセコンに入力し、会計を行う会計終了後スキャナーで取り込む。
このように紙カルテとカルテビューアでは、運用自体にほとんど差はない。カルテに仕分けのための2次元バーコードを印刷することと、最後にスキャナーで取り込むことだけで、カルテのデジタル化が簡単に行えるのだ。
伊藤院長はこのシステムについて「システムを導入することで診察に集中できる時間が増えた」「カルテ庫がどんどん整理されていく」「運用が全く変わらないので楽だ」と評価をしている。また、iカルテを開くと接続されている他社製の画像ファイリングシステムも同じ患者の画像データが連動して開くというレスポンスの良さが、診療に必要な患者情報量の増加につながっているという。そして、紙カルテと運用が同じであるため、代診の先生が多い同クリニックにとっては、大変助かっているという。
レセプトチェックが楽になった。
一方、事務員の視点からは、「カルテの出し入れが無くなり時間的な節約が出来たので、事務作業が楽になった」「レセプトチェックが2回から1回になり、時間自体も短縮した」との評価をいただいた。患者が比較的多い、いとう眼科では、とうてい1回でレセプトとカルテを突き合わせることは難しく、月の中頃に1回、月末に1回と、計2回に分けてチェックを行っていた。
しかしながら、iカルテ導入後は、レセプトチェックのためのカルテ出しの作業が一切なくなり、来院日を検索すれば、来院した患者のカルテが簡単に表示できるため、レセプトとカルテの突き合わせが非常に省力化したとのこと。レセプトチェックの省力化は、カルテのデジタル化の副産物と言えよう。
また、いとう眼科では、数ヶ月に一度、アクティブな患者と非アクティブな患者のカルテの保管場所を大移動させていたが、その作業も不要になり事務的な負担が大いに軽減されたことに大変満足されている。『電子カルテを導入したいのではなく、診察を効率化しカルテ棚をなくしたい』伊藤先生は、「医師は電子カルテを導入したいのではなく、システムを利用して楽をしたいのだ」と力強く話された。医療のIT化を進めたら、システムに振り回され、診察時間が延びたり、患者の顔が見られなくなったり、かえって業務が煩雑になったという意見をよく聞く。これはシステム化自体に重きが置かれ、本来の目的が達成できなかったケースに起きやすい。伊藤院長のように、電子化の目的が「カルテ棚が一杯になったので、これ以上カルテが増えないシステム」という明確なコンセプトに対して、「iカルテ」はうってつけのシステムであると言える。
最後に、伊藤先生より、「カルテ庫は患者が多ければ、5年で一杯になり、10年後にはどうにもならなくなります。そうなる前に、カルテのデジタル化を行うことをお勧めします。わたしももっと早くこのシステムに出会っていれば・・・」と話されていた。開業して5年後が、「iカルテ」システム導入の絶好の機会であったとのアドバイスであった。
眼科は定型的な診療スタイルで、検査結果は多岐にわたり、患者数が比較的、他の診療科に比べて多いのが特徴である。また、今回の伊藤院長のニーズが、カルテをデジタル化し管理したいということが強かったため、「iカルテ」が適切にフィットしたのだと感じた。 他の診療科であれば、ここまで有効に活用できていないかもしれない。眼科だからこそフィットしたと言えるのではないだろうかという印象を、取材を通して感じた。
※いとう眼科は、株式会社リィツメディカルの「iカルテ」システムとして導入しています。
※この導入事例は、第三者が取材を行ったレポートをもとに作成しています。
















